私たちが購入したマイホームは中古物件。
住んでいたのは父親と息子3人。 母親は、末っ子が赤ん坊の頃に出て行ったという話だった。 まだ居住中の状態で下見をさせてもらったのだが、 庭は草が伸び放題、家の中は足の踏み場もない散らかりようだった。 末っ子ももう小6だというのに、家のあちらこちらに 古いベビー用品が散らかっており、 母親が出て行って以来片付けていないことが簡単に想像できた。 昼間だというのに、ほとんどの部屋のカーテンは閉まっている。 順調に子供が生まれ、この家に入居する時には、 家族で仲良く暮らす未来を想像していたことだろう。。。 ローンが払えなくなって売りに出すことを決めた父親。 その心境は私なんかでは到底計り知れない。 今まで何人も下見に来た人はいたらしい。 けれど、現状の汚さに誰もが断ったそうだ。 でも、私も旦那もこの家にしようと即決した。 理由は家の造り。 ゴミを取り払い、リフォームすれば他の物件よりも確実に立派な建物だ。 不思議と「離婚した家など縁起が悪い」という考えは出てこなかった。 いや、むしろ挑戦したい気持ちだったのかもしれない。 不幸は散々味わってきた。 これ以上不幸にできるもんならやってみろ!・・・と。 今はまだ地を這うような生活。 でもいつかきっと光が射すはずだ。 私たちにも・・・あの家族にも・・・。 ⇒「うつ病と近所付き合い」へつづく |
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