私は自分の母親とは遠く離れて暮らしているのだが、
母親は相変わらず一方的に物を送ってきたり定期的に電話をかけてくる。 子供である私のことを心配しているからと言えば聞こえはいいが、 その電話の内容はほとんどが愚痴や誰かの悪口である。 送ってくる物も、こちらが必要か不必要かなど関係なく、 「いらない」と言えば不機嫌になるから仕方なく受け取っているだけのもの。 先日も不必要な物を勝手に送ってきておいて、 「お礼の電話がないとはどういうことだ!」と怒りの電話がかかってきた。 「いろいろ忙しくて・・・。」と言うと、 「あんたが忙しいなら長男に電話をかけさせなさい。 物をもらったらお礼することを教えなきゃダメでしょ!」・・・と。 あきれたもんだ・・・。 あんたに対して感謝の気持ちがあれば、言われなくてもそうするよ。 少なくとも私は迷惑している。 できることなら縁を切りたいぐらいだ・・・。 それでも、こんな人でも子供たちにとっては唯一のおばあちゃん。 旦那の両親も私の父親ももう他界しているので、 どんなにこの人がクソみたいな奴でもなんとなくつながっている。 ただそれだけのこと・・・。 「長男は平日も土日も部活があるし、テストも多いから忙しいんだよ。」 「部活って何やってるのよ? サッカーはもうやめたんでしょ?」 ・・・また昔の話をほじくり返す・・・。 長男をサッカーを続けられなかった根性なしとでも言いたいのか? この人と話していると本当に疲れる。 全身からマイナスオーラが溢れ出ている。 最近特に思う。 こんな人に育てられてまともに育つはずがない・・・と。 子育ては、ある意味「洗脳」に近いような気がする。 絶対に逆らえない環境の中で、 「お前はダメな奴だ」「お前は価値のない人間だ」と言われ続けるのだ。 そうやって落ちこぼれの烙印を押されたまま大人になるから、 必要以上に認められることにこだわったり、他人の評価を気にしたり・・・。 本当は生きる意味なんて必要ないのに、 生きる価値があるかどうかなんて関係ないのに・・・。 礼儀がなってない、常識を知らない、見た目が悪い、学歴が低い・・・。、 次から次へと飛び出してくる母親からの最低評価。 これを全部最高評価にすることなど絶対できない。 だって、この人は単純に他人の悪口を言うことが趣味なのだから・・・。 たとえ全部満たせたとしても、そこに幸せな人生など存在しない。 そこにあるのはただの母親の創作物にすぎない・・・。 私もこの洗脳をとくのにずいぶん年月がかかってしまった。 危うく、この人と同じように支配型の母親になるところだった。 今、4人の子供たちを見ながら思う。 私の言いなりになんかならなくていい。 感謝もしてくれなくていい。 自分たちの生きたいように生きればいい。 皆が毎日笑っていてくれること・・・それが何よりの望み。 自分の母親とは違う道を歩みだした時、 ようやくほんの少しだけ心が軽くなった。 ・・・つづく |
|
| ホーム |
|