あるがまま
自分の間違いには気付いたものの、簡単に答えは見つかりませんでした。
「褒めて伸ばす育児」なんて言葉は今まで腐るほど聞いてきた。
実践しなくてはと、何度も何度も努力もしてきた。

でも、目の前には何でも簡単に「できない」と投げ出してしまう長男がいて、
どうでもいいようなことでキーキー叫ぶ長男がいて、
「どうせ僕なんか・・・」とすねる長男がいて・・・。

この子のいったいどこを褒めればいいの・・・?

中途半端な点数のテストを「すごいね」って褒めればいいの?
泣かされて帰ってきても「頑張ったね」って言えばいいの?
大きな声で発表できなくても「えらいね」って言えばいいの?

それって・・・妥協じゃないの・・・?

なんか・・・情けない・・・みじめ・・・。
そんなの・・・嫌だ・・・。

いつまでも伸びてこない長男の爪と、
いつまでもこの暗闇から抜け出せない私がいた・・・。

そんな中でも長女や双子たちは日々成長していた。
そして気がつけば朝から晩までケンカばかりの毎日になっていた。

おもちゃの取り合い、場所の取り合い、順番争い・・・。
どうにか仲裁して仲直りさせてもまたすぐケンカになる。

いったいどうすりゃいいんだ・・・。

悩みながらも、ふと昔のことが頭をよぎった。

長男が小さい頃、私は様々なことをしつけとして教えてきた。

「人のものを黙って取ってはいけません。」
「人を叩いたり蹴ったりしてはいけません。」

ごくごく当たり前のことだ。
親として子供に教える必要のあることだ。

でも、私は気づいていなかった。
子供は他人の使っているものを欲しがるものなのだということを・・・。

自分が使っているものを勝手に取られれば腹が立つし、
「貸して」と言っても貸してくれなきゃ奪い取りたくもなる。

その当たり前の感情を、全部「悪」だとして捉えていた。

悪いことなのだから、今すぐやめさせなければ・・・。
二度と同じ過ちを犯さないようにしっかり教え込まなければ・・・と。

でも、本当にそうなのだろうか・・・?

長女や双子たちは毎日のようにケンカをする。
髪を引っ張ったり、噛み付いたり、おもちゃで叩いたり・・・。
1個のおもちゃをめぐって壮絶な戦いをする。

自分が先に行きたければ、相手を押し倒したり、ひきずり降ろそうとしたり・・・。
全員が全員必死で泣きながら戦っている。

でも・・・ケロッとしてるんです。
ケンカが終わればまたニコニコして一緒に遊んでるんです。

そういえば昔、長男に聞かれたことがあった。

「僕は人のものを勝手に取ったりしないけど、
他の子は僕のものを取っていっちゃうんだよ。・・・なんで?」

それに対して私はこう答えていた。

「そんな子とは遊ばなくていいよ。」

そんなしつけの行き届いていない乱暴な子は放っておけばいい。
どうせ全員に嫌われて最後には1人ぼっちになるに違いない・・・と。

なんて悲しい発想だろうか・・・。
私は子供のことを何ひとつわかっていなかったのだな・・・。
何ひとつ子供の気持ちに寄り添ってあげられていなかった・・・。

本当は仲良くなれたかもしれないのに、
私のひとつひとつの言葉が長男を間違った方向に導いていたのです・・・。


・・・つづく
【2011/02/16】 | うつ病主婦的子育て論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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