愛情不足
子供っていつになったら自立すると思いますか?

子育てをしていると、いろんなことがわずらわしくなってしまって、
「早く大きくなってくれないかなぁ」と思うことも多いと思いますが、
結局そう思えば思うほどいろんなことがうまくいかなくなってしまいます。

我が家の長男はもうすぐ中学2年生になります。
でも、まだまだ甘えん坊が抜け切れません。
まだまだ親に甘えたりないというのか、
まだ親からの愛情に満たされていないのです。

保育園から小学校にかけては、よく仮病を使っていました。
そうすれば母親が自分の時間を割いて病院に連れて行ってくれたり、
看病をしてくれることを知っていたからだと思います。

私もそのことに気づいていました。
だから、どこも悪くないことをわかっていて病院に連れて行っていました。
そうやって長男は親の愛情を確認しているのだろう・・・と。

長男がそんなふうに何度も私の愛情を確認するのは、
きっと小さい頃に私が長男のことを否定するような発言を繰り返したり、
甘えたがっているのを突き放したりしたせいだと思います。

あの頃の私には子供の育て方がわかりませんでした。
だから、「しっかりしろ」だの「甘えるな」だのとよく言っていました。

でも、どんなに「しっかりしろ」と言ったところで、子供はしっかりしません。
それどころかますますだらしなくなったり、甘えた行動をとったり・・・。

長男は未だに爪を噛みます。
保育園の年中から始まったので、もうかれこれ8年ぐらい・・・。
厳しく注意をしたり、根気よく説明したりもしましたがやめてくれませんでした。

私はいつまでたっても頼りなくて、気が弱くて、甘えん坊の長男が嫌で嫌で、
本屋に行っては、どうにかこの性格を矯正できないだろうかと、
いろんな本を読み漁ったりもしました。
一緒にいることがとても苦しくなってしまっていました。

どうしてこんな性格になってしまったんだろう・・・。
きっと元夫や姑の接し方が悪かったんだ・・・。
いやそもそもそういう遺伝子を受け継いでしまっているのだ・・・。

考えても考えても悪いことしか思い浮かばず、完全に行き詰まり・・・。

それを解決する糸口を見つけたのは、長男が小学4年生の時でした。
新しく担任になった先生がとにかくよく褒めてくれる先生だったのです。

それまで褒められるどころか、「いじめられているのでは?」だったり、
「精神的に問題があるのでは?」というようなことばかり言われてきた長男。
それがこの先生に代わったとたん、「スゴイ!」って言われるようになったのです。
「長男君は勉強もできるし、優しいし、忘れ物もしないし・・・」と。

最初は半信半疑でした。
あまり悪いことは言わないタイプの先生なのだろう。
きっと心の中はこれまでの先生たちと一緒に違いない・・・と。

でも、担任の先生がこの先生になってから、長男は徐々に変わっていきました。
少しずつ自分に自信を取り戻し、以前よりハキハキするようになったのです。

そして5年生、6年生の時にも同じようによく褒めてくれる先生にあたり、
さらに活発にいきいきとするようになりました。

厳しく叱りつける育児しか知らなかった私は、この時深く反省しました。

私の育児は間違っていた・・・。


・・・つづく
【2011/02/14】 | うつ病主婦的子育て論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
あるがまま
自分の間違いには気付いたものの、簡単に答えは見つかりませんでした。
「褒めて伸ばす育児」なんて言葉は今まで腐るほど聞いてきた。
実践しなくてはと、何度も何度も努力もしてきた。

でも、目の前には何でも簡単に「できない」と投げ出してしまう長男がいて、
どうでもいいようなことでキーキー叫ぶ長男がいて、
「どうせ僕なんか・・・」とすねる長男がいて・・・。

この子のいったいどこを褒めればいいの・・・?

中途半端な点数のテストを「すごいね」って褒めればいいの?
泣かされて帰ってきても「頑張ったね」って言えばいいの?
大きな声で発表できなくても「えらいね」って言えばいいの?

それって・・・妥協じゃないの・・・?

なんか・・・情けない・・・みじめ・・・。
そんなの・・・嫌だ・・・。

いつまでも伸びてこない長男の爪と、
いつまでもこの暗闇から抜け出せない私がいた・・・。

そんな中でも長女や双子たちは日々成長していた。
そして気がつけば朝から晩までケンカばかりの毎日になっていた。

おもちゃの取り合い、場所の取り合い、順番争い・・・。
どうにか仲裁して仲直りさせてもまたすぐケンカになる。

いったいどうすりゃいいんだ・・・。

悩みながらも、ふと昔のことが頭をよぎった。

長男が小さい頃、私は様々なことをしつけとして教えてきた。

「人のものを黙って取ってはいけません。」
「人を叩いたり蹴ったりしてはいけません。」

ごくごく当たり前のことだ。
親として子供に教える必要のあることだ。

でも、私は気づいていなかった。
子供は他人の使っているものを欲しがるものなのだということを・・・。

自分が使っているものを勝手に取られれば腹が立つし、
「貸して」と言っても貸してくれなきゃ奪い取りたくもなる。

その当たり前の感情を、全部「悪」だとして捉えていた。

悪いことなのだから、今すぐやめさせなければ・・・。
二度と同じ過ちを犯さないようにしっかり教え込まなければ・・・と。

でも、本当にそうなのだろうか・・・?

長女や双子たちは毎日のようにケンカをする。
髪を引っ張ったり、噛み付いたり、おもちゃで叩いたり・・・。
1個のおもちゃをめぐって壮絶な戦いをする。

自分が先に行きたければ、相手を押し倒したり、ひきずり降ろそうとしたり・・・。
全員が全員必死で泣きながら戦っている。

でも・・・ケロッとしてるんです。
ケンカが終わればまたニコニコして一緒に遊んでるんです。

そういえば昔、長男に聞かれたことがあった。

「僕は人のものを勝手に取ったりしないけど、
他の子は僕のものを取っていっちゃうんだよ。・・・なんで?」

それに対して私はこう答えていた。

「そんな子とは遊ばなくていいよ。」

そんなしつけの行き届いていない乱暴な子は放っておけばいい。
どうせ全員に嫌われて最後には1人ぼっちになるに違いない・・・と。

なんて悲しい発想だろうか・・・。
私は子供のことを何ひとつわかっていなかったのだな・・・。
何ひとつ子供の気持ちに寄り添ってあげられていなかった・・・。

本当は仲良くなれたかもしれないのに、
私のひとつひとつの言葉が長男を間違った方向に導いていたのです・・・。


・・・つづく
【2011/02/16】 | うつ病主婦的子育て論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
トンネルに射した光
長男が小さかった頃の育児を振り返り、
あの時の対処法は間違っていたと思うことは山ほどありました。

どうしてこんなに気が弱い子になってしまったんだろう・・・。
どうしてこんなにやる気がない子になってしまったんだろう・・・。

散々悩んできたことも、長女や双子たちを見ているうちに、
そのほとんどは自分の対応の悪さが原因だとわかるようになりました。


長女が保育園に入ったばかりの頃、
他の子はさっさと用意を済ませて遊んでいるのに、
長女はボケ?ッと突っ立っていたり、ずっともじもじしていたり・・・。
帰りの挨拶も、やっぱりもじもじ、質問されてももじもじ・・・。

昔の私だったら「しっかりしなさい!」と怒鳴りつけ、
できるようになるまで毎日特訓していたかもしれません。
なんでできないのか思い悩んで夜も寝られなかったり・・・。

でもこの時は、できなくても何も言いませんでした。
多少心配はしましたが、それをこらえて子供を信じることにしたのです。

毎朝、だらだらと用意をする長女に黙って付き合い、
「今日は行きたくない」と言われて連れて帰ったこともありました。

そのうちできるようになるよ・・・きっと大丈夫だよ・・・。

そして半年ぐらいたった頃、ある日突然長女が言い出しました。

「私、1人で行く!」

いきなりだったのでビックリしましたが、
「うん、わかった。頑張ってね^^」と保育園の玄関で見送りました。

やっぱりそうだ・・・やっぱりそうなんだ・・・。

私は今までずっと「今、できない」ということにこだわっていた。
おはようが言えない、ありがとうが言えない、ごめんねが言えない、
発表ができない、運動ができない、友達と仲良く遊べない・・・。

そんな山ほどある今できない事を全部今すぐできるようにしようとしていた・・。
時期がくれば自然にできるようになることなのに、
その時期を待つことができずに、小さかった長男を追い詰めていたのだ。

もともと甘えん坊だった長男。
きっともっとわがままを言ったり、べったり甘えたかったに違いない。
それを私が「いつまでも甘えるな」と突き放してしまった・・・。

そんな状態で、母親はうつ病になり、さらには離婚をし・・・。
いったいどれだけ不安で心細かったことだろうか・・・。

長女や双子たちを保育園に送っていくたびに、
昔、同じように保育園に送り出していた長男の姿を思い出す。

ごめんね・・・ごめんね・・・。
あの時、今と同じようにしてあげられたら苦しまずにすんだのに・・・。
もっと楽しく毎日を過ごせていたかもしれないのに・・・。

今さらどれだけ反省しても、もう昔のように抱っこしてあげることもできない。

今の私にできることは何だろう・・・。
どうやったら長男の心の穴を埋めてあげることができるのだろう・・・。

自分の過ちに気がついた時に、
ようやく長男に優しい笑顔を向けられるようになった自分がいた。


・・・つづく。
【2011/02/17】 | うつ病主婦的子育て論 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
過去を乗り越える
私は自分の母親とは遠く離れて暮らしているのだが、
母親は相変わらず一方的に物を送ってきたり定期的に電話をかけてくる。

子供である私のことを心配しているからと言えば聞こえはいいが、
その電話の内容はほとんどが愚痴や誰かの悪口である。

送ってくる物も、こちらが必要か不必要かなど関係なく、
「いらない」と言えば不機嫌になるから仕方なく受け取っているだけのもの。

先日も不必要な物を勝手に送ってきておいて、
「お礼の電話がないとはどういうことだ!」と怒りの電話がかかってきた。

「いろいろ忙しくて・・・。」と言うと、
「あんたが忙しいなら長男に電話をかけさせなさい。
物をもらったらお礼することを教えなきゃダメでしょ!」・・・と。

あきれたもんだ・・・。
あんたに対して感謝の気持ちがあれば、言われなくてもそうするよ。
少なくとも私は迷惑している。
できることなら縁を切りたいぐらいだ・・・。

それでも、こんな人でも子供たちにとっては唯一のおばあちゃん。
旦那の両親も私の父親ももう他界しているので、
どんなにこの人がクソみたいな奴でもなんとなくつながっている。
ただそれだけのこと・・・。

「長男は平日も土日も部活があるし、テストも多いから忙しいんだよ。」

「部活って何やってるのよ?
サッカーはもうやめたんでしょ?」

・・・また昔の話をほじくり返す・・・。
長男をサッカーを続けられなかった根性なしとでも言いたいのか?

この人と話していると本当に疲れる。
全身からマイナスオーラが溢れ出ている。

最近特に思う。
こんな人に育てられてまともに育つはずがない・・・と。

子育ては、ある意味「洗脳」に近いような気がする。
絶対に逆らえない環境の中で、
「お前はダメな奴だ」「お前は価値のない人間だ」と言われ続けるのだ。

そうやって落ちこぼれの烙印を押されたまま大人になるから、
必要以上に認められることにこだわったり、他人の評価を気にしたり・・・。

本当は生きる意味なんて必要ないのに、
生きる価値があるかどうかなんて関係ないのに・・・。

礼儀がなってない、常識を知らない、見た目が悪い、学歴が低い・・・。、
次から次へと飛び出してくる母親からの最低評価。

これを全部最高評価にすることなど絶対できない。
だって、この人は単純に他人の悪口を言うことが趣味なのだから・・・。

たとえ全部満たせたとしても、そこに幸せな人生など存在しない。
そこにあるのはただの母親の創作物にすぎない・・・。

私もこの洗脳をとくのにずいぶん年月がかかってしまった。
危うく、この人と同じように支配型の母親になるところだった。

今、4人の子供たちを見ながら思う。

私の言いなりになんかならなくていい。
感謝もしてくれなくていい。
自分たちの生きたいように生きればいい。

皆が毎日笑っていてくれること・・・それが何よりの望み。

自分の母親とは違う道を歩みだした時、
ようやくほんの少しだけ心が軽くなった。


・・・つづく
【2011/02/17】 | うつ病主婦的子育て論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
受け止めることの大切さ
長男への接し方を変えようと思い始めてから私がしたことは、
とにかく長男の話を黙って聞くこと。

それまでは、常に正しい答えを教えてやらねばという思いから、
ついつい長男の発言を否定する形になることが多かった。

それを、長男の話している内容が間違っていようがなんだろうが、
「へ?、そうなんだ。」「なるほどね?。」と受け止めることにした。

さすがにこれは訂正しておいたほうがいいなと思うことも、
しっかり教え込むというよりは、冗談混じりに軽く言うだけ。

旦那も私の母親と似たタイプで、否定的な発言をしたり、
無意識にバカにしたような言い回しをすることが多い。
本人に悪気はないのだが、これが度々争いの原因になっていた。

旦那が何気ないひと言で長男を怒らせる度に、
どうしてその言い方が良くないのか、言われた方がどんな気持ちになるのか、
どういう言い方をすれば怒らせずにすむのか何度も説明した。

なかなかうまく行動に移せない旦那だったが、
何の努力もしていなかった頃に比べれば数段マシになった。

そして何気ない会話がスムーズにできるようになった頃から、
長男はだんだんと落ち着きを取り戻していった。

我が家では、ご飯を食べる時にテレビをつけている。
食事の時にはテレビを消すという家庭も多いと思うが、
我が家の場合は、これが親子の会話につながっている。

たとえば「朝食を食べない子供が増えている」というニュース。
「朝ごはん食べないとクラクラしちゃうよね?。」と私が言えば、
「学校にも何人か朝食食べてこない奴いるよ。」と長男が答える。

幼児虐待などの暗いニュースなども、私が何も言わなくても、
「なんでこんなひどいことするんだろう?
赤ちゃんなんて簡単に泣きやむはずないじゃん。」と長男が言う。

毎日毎日双子や長女たちと接しているので、
赤ちゃんがどういうものか、子育てがどういうものか、
そこらへんの父親よりよっぽど知っている、長男らしい発言だと思う。

政治のこと、天気のこと、流行の物からドラマや芸能人のことまで、
ニュースを見ながら会話をすることで、
お互いにどんな考えを持っているのかを知ることができる。

親は子供の気持ちを知り、子供は親の気持ちを知る。

「寒いのはほんと嫌だね?。」
「え?っ、俺は暑いほうが嫌?。」

そんなごくごく普通のありふれた会話。
でも、日々の接し方を間違えてしまうと、
こんなありふれた会話すらなくなってしまうんですよね・・・。

自分の行動を見直して初めて、黙って受け止めることの大切さ、
子供にとって本当に必要なことを再確認した。


・・・つづく
【2011/02/19】 | うつ病主婦的子育て論 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
伸びゆく芽
何ヶ月か前に、長男がいきなり、
「リンゴの皮のむき方教えて。」と言ってきた。

学校の家庭科の授業で、リンゴうさぎを作るらしく、
学校でやる前に家で練習したいのだとか・・・。

ちょうどリンゴがあったので、包丁の持ち方や切り方など教えてみたのだが、
今までやったこともないうえに、もともと不器用な長男。
「難しい?!」と雄叫びをあげなら一生懸命むいていた。

その後、今度は本格的に自分で料理を作るという課題が出た。
メニューは何でもいいのだが、カレーやシチューじゃありきたりだし、
せっかくだからと鮭のムニエルを作らせてみることにした。

表面の水分をふき取ったり、塩コショウをかけてみたり・・・。
簡単なことでも長男にとっては何もかもが初体験。
「難しい?。」「へぇ?、そうなの?。」を連発。

昔の私は、できないことがあるとすぐにできるように教え込もうとしていた。
できないことを1つでも多く克服することが長男のためだと思っていた。

簡単にはできるようにならないこと、経験を積まないと無理なことを、
できるようになるまで執拗に教え込もうとするあまり、
長男のやる気を削いでしまい、「努力してもダメなんだ」と落ち込ませていた。

でも今はただ、「そのうちできるようになるよ」と言うだけ。
失敗しても、「なんとかなるんじゃない?」と笑い飛ばす。

時々「大丈夫かなぁ?。」なんて不安になったりしながらも、
出来上がった料理を食べてみたらなかなかの美味!

「うわっ!、すげぇっ!うめぇーー!(〃゚Д゚〃)」

自分で作り上げた喜びとその出来栄えに、長男大感激!
「料理って楽しいね また時間があったら他のも作ろうかな^^」

以前から少し料理に興味があった長男。
目玉焼きや玉子焼きぐらいは自分で作ったりしていたのだが、
これでますます料理への関心が高まり、自信にもつながったようだった。

その後、学校で就職について学ぶような授業があり、
将来就きたい職業の欄に「料理関係」としっかり書かれていた。

今まで私や旦那には何度も話していたが、
友達にも先生にも言ったことがない、長男の将来の夢。

その夢に向かって一歩歩き出したようだ。

「共感すること」、「気持ち持ちを代弁すること」、
そのことが子供にとって大切なのだということは知っていた。
でも、「それだけじゃできるようにならないじゃん!」と、
昔の私はそのことにどこか反発を覚えていた。

でも結局、これまで私が教え込もうと頑張ってきたことは何も身につかず、
できてもできなくてもいいやと放っておいたことはしっかり伸びている。

自分では、子供を伸ばすつもりでやっていたことが、
実は子供を潰す育児をしていたのですね・・・。
見事、私の完敗です・・・(笑)

今、長女や双子たちは毎日できないことと戦っている。
着替えだったり、鉄棒だったり、字を書くことだったり・・・。

でももう私は昔のように教え込んだりはしていない。
「難しいね。」「できなくて悔しかったね。」、
「そのうちできるようになるよ。」「大丈夫だよ。」
そんなふうに言葉をかけている。

求められている以上の手助けもしない。
見守るのが私の役目。

子供たちはのびのびと伸び続けている。
そしてできることが増えるたびに最高の笑顔を見せてくれている。


・・・つづく
【2011/02/23】 | うつ病主婦的子育て論 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
内と外のバランス
長男を見ていて腹が立つことは山ほどある。

部屋は相変わらず散らかり放題だし、
変なところでは気を使うくせに、肝心なことは気がつかない。
ちょっと具合が悪いところがあるだけで100倍ぐらい大げさに言うし・・・。

でも、そんなふうに腹が立った時に、踏み止まってじっくり考えてみる。
これは本当に今すぐ修正させなきゃいけないことだろうか?・・・と。

以前、個人面談に行った時に担任の先生が、
「長男君、なかなか本性を見せてくれませんね。」と苦笑いしていた。

家ではダメダメちゃんの長男も、学校へ行くと、
先生が心配してしまうほど何事も完璧にこなしているそうな・・・。

あまりにも弱いところを見せないので、かなり無理していたり、
そのストレスを家庭内暴力のような形で出していないだろうか・・・と。

中学生ともなると、親子の亀裂も本格的になり、
反抗的な態度をとったり、暴言や暴力を振るう子も出てくるとのこと。

昔のようにヤンキーファッションの子がいるわけではないので、
表面的な姿だけでは先生たちもなかなか判断がつかない。

一見普段おとなしくて何の問題もなさそうな子が、
ある日突然人を殺したりっていうのもあるし、
ほんと、難しい年頃・・・。

担任の先生は、我が家が再婚家庭であることも知っているので、
そういう意味でも長男の精神的な部分を心配しているようだった。
親が完璧を強要しているのでは・・・という疑いも持っていたかもしれない。

私は、「家ではだらしないですよ^^」と答えた。

長男は昔から外では必要以上に頑張りすぎてしまうところがある。
これまで何度も「そんなに頑張らなくても・・・」と言ったが変わらなかった。

家庭でありのままを受け止めてもらえなかったり、
過剰に低い評価を受け続けるとそういう傾向になるのは百も承知。
自分もそれは経験していることだから・・・。

でも、成績は昔の私に比べたらはるかに優秀だから口を出す必要もないし、
部活も、ハードで知られている部なのに休まず行っている。

あまりにも大変そうだから「たまには休んだら?」と言っても、
「休んだらダメだから・・・。」と言って休みたがらない。

以前は精神的に不安定になってキーキーしていた時期もあったが、
今はストレスでカリカリしている姿は見られず、
いたってのんびり・・・だらだら・・・。

本人曰く、「外で頑張ってるぶん、家では頑張らない」
なのだそうな・・・。

そんな話を先生に話していたら、先生が笑顔になって言った。

「いやあ?、なんともうらやましいですね。
他の親御さんたちは叱っても勉強してくれないとか、
無理矢理ケツを叩いて部活に行かせてるんですよ?。」・・・と。

長男は、ずば抜けて成績が優秀というわけでもないし、
ずば抜けて運動が得意なわけでもない。
自分から積極的に話しかけるわけでもない。

なのに、不思議と友達が寄っていくのだそうだ。
そしてパッと見強そうな子や、クラスの中心的な子からも、
なぜか一目置かれたような存在になっているのだとか・・・。

「独特のオーラがあるというのか・・・、
なんとも不思議な子ですね。」・・・と先生が言っていた。

そして「将来が楽しみですね^^」・・・と。

これまで長男には数え切れないほどの苦労をかけてきた。
精神的に追い詰めてきたことも事実。

だからきっと恵まれた家庭で何の苦労も知らずに育った子とは、
決して同じようには育たないだろう。

でも、そんな中でも長男は自分の生きる道を見つけつつあった。
これまでの苦労も、他の子にはない影のようになって、
逆に長男の魅力として映っているのかもしれない・・・。

長男は家ではだらしないし、気が利かないし、甘ったれだ。
でもそれは、親である私が知っていればいいこと。

だらしないからダメなのではく、家でだらしないぶん、
外で一生懸命頑張っているのだ。
そうやって長男はバランスを取って生きているのだ。

それは決して悪いことじゃない。
むしろ、そういう生き方ができない人が私のように鬱になるのだろう。

鬱を経験したからこそ私が言わなきゃいけないことは、
「しっかりしなさい」ではなく、
「疲れたら休んでいいよ。」なのだろうな・・・。

私は長男にとって「帰る場所」になれれば、
それでいいのかもしれない・・・。
【2011/02/25】 | うつ病主婦的子育て論 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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